「英語は好き。でも授業は苦手」だった娘が、商店街で見つけた世界(中嶋 真由美)

瑞穂のヒト

瑞穂通商店街でSNS広報をしているまゆっぴです。3人の子どもを育てるワーママです。

我が家には、長女・長男・次男の3人の子どもがいます。

前回の記事では長男について書いたので、今回は長女の話をしたいと思います。

長女は小さい頃からお絵かきと絵本が大好きな子でした。

私が長男を妊娠していた頃、つわりがとても重く、ほとんど布団から動けませんでした。

でも、当時2歳の長女は遊びたい盛りです。

そんな中、親子をつないでくれたのが「絵本」でした。

長い日は、1日100冊近く読んでいたと思います。

そんな長女は、お菓子作りと国語が大好きな女の子に育ちました。

小学校高学年から公文で英語を始めました。

最初は「英語なんて覚えられない」と言っていたのに、少しずつ単語が頭に入るようになり、英検にも挑戦。

気づけば準2級まで取得していました。

しかし学校の英語の授業は好きではありませんでした。

あとから気づいたのですが、長女は“感覚”で言葉を捉えるタイプだったのだと思います。

国語も、「なぜその答えになるのか」を理屈で説明するというより、「なんとなく分かる」で解いてしまう子でした。

英語も同じでした。

だからこそ、「正しく覚える」より、「伝わる」「読める」「感じる」が大切な英検の勉強は、長女に合っていたのだと思います。

一方で数学は本当に苦手でした。

中3になり「受験」の言葉に本人も少しずつ追い詰められていきました。

なんとなく行きたい学校はある。
でも、内申が足りない。

そんなとき関わったのが、瑞穂通商店街の「英語マップ」制作でした。

商店街での出会いがくれた、初めての「大学」と未来の景色

商店街のお店を、英語で紹介するマップ。アジパラに向けて作成することになりました。

長女は、その英語表記の確認や、マップ内のイラスト制作を担当しました。

生成AIや語学アプリなどをもとに作られた英文が、「本当に自然な英語なのか」「実際に伝わる表現なのか」を、外部の方に確認してもらう必要がありました。

彼女はその役目を自らかってでたのです。

まず彼女はメールで、名古屋市や愛知県の国際交流関係の窓口、さまざまな団体へ問い合わせをしました。 しかし全て門前払い。

次に外郭団体、大学へと送りました。

そんな中、唯一返信をくださったのが、名古屋外国語大学と南山大学 でした。

名古屋外国語大学では先生方が英文を丁寧に確認してくださいました。

南山大学では、留学生の皆さんが実際にマップを見て、「ここはこう表現すると伝わりやすいよ」とフィードバックをくださいました。

長女にとって、それは初めて“大学”という場所を身近に感じた経験だったと思います。

「大学って、こういう場所なんだ」
「こんなふうに好きなことを沢山学ぶんだ」

地域活動を通して、彼女の中に初めて、“高校卒業後の未来”が見えたように感じました。(それまではまず受かること、が第一だったように思います。)

そこから12月、1月と彼女は猛勉強します。 受験結果としては、第一志望の学校には届きませんでした。

でも、第三希望として考えていた高校にご縁をいただき、春から新しい生活が始まっています。

そして「大学に行きたい!」「もっと語学を学びたい!」と先の未来を考えるようになりました。

私は、今回の英語マップ作成がなかったら、中3当時の長女の視野は今より狭かったかもしれないと思っています。



特別な体験はすぐ近くに―地域が広げてくれる子どもの視野

長女の人生は、長女のものです。

何を好きになり、どこへ進み、どんな未来を選ぶのか。
それを決めるのは、本人です。

地域の中で出会った人や経験が、「こんな世界もあるんだ」と視野を広げてくれたのは確かでした。

最近、「体験格差」という言葉をよく耳にします。

でも私は、特別な体験は、意外とすぐ近くにあるのではないかと思っています。

地域のお祭りかもしれない。
商店街の活動かもしれない。

誰かの「ちょっと手伝って」が、子どもの未来につながることもある。

もしこの記事を読んでくださった方が、
「自分の街ではどんなことをしているんだろう?」と少しでも思ってくださったなら、とても嬉しいです。

あなたの好きや得意を活かせる場所があるといいなと思っています。

中嶋真由美

親子で地域活動を通して、人と人がゆるやかにつながる場づくりに挑戦中。
多世代が関わり合えるまちを目指しています。

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